「仕事へのやりがいや喜びはどんな時に感じますか?」とは、割とポピュラーな質問ですが、仕事に対しての意欲をアピールすることを心がけます。面接の前にはこういう質問をされると想定して、前職で自分が体験したことをもとにメモを手帳にでも作成しておくと、面接本番で慌てないで済みます。
転職マニュアルをそのまま丸写しして読んでいるような“やりがいや喜び”は採用担当の心に響きません。採用担当がこの質問をするのは、あなたの仕事に対する姿勢や組織に対する忠誠心を知りたいという気持ちがあるからです。
前職で自分がどのような業務内容をこなしていたか、その点を簡潔に説明した上で、自分が仕事を遂行するのに神経を遣っていた点とは何か、頑張ったり工夫していたことを強調して、そして、その頑張りや工夫が上司や顧客に認められた、会社の人やいろんな人に感謝された…という点を分かり易く伝えられればOKです。
“失敗したけれど、工夫して改善したらこういう風に喜ばれた、上司に褒められた”という話し方をすると、努力する人という印象を採用担当に与えるでしょう。仕事の上で苦労したことを想いだしましょう。そしてそれをどうクリアーしたか、クリアーした時の歓びを丁寧に掘り下げるとよいでしょう。
回答例1
私は今までファイナンシャル・アナリストとして、予算会議のプレゼンテーションの資料作成を手掛けて参りました。上司から「このようなチャートを作って欲しい」と依頼され、自分でデータをまとめて作表するまで任せられていたのです。
そのチャートを上司に提出した際に、「この数字はどこから算出したのか」「この数字についてより詳しいい内容を知りたい」と質問されるときにとてもやりがいを感じました。
私の仕事は数字を分析することですが、その分析結果に細かく質問をされることは、財務冥利に尽きることと思っています。そしてその数字についてきちんと上司に説明することができ、上司から「Good job!」と言われた時に、一番喜びを感じます。もし御社に入社しても、自分の受け持った数字に責任を持って仕事をしていきたいと思っています。
《33歳│男性》
回答例2
仕事のやりがいや喜びは、やはり自分がやったことが評価されたときは素直に嬉しいと感じます。評価は、金銭面であったり、上司からのほめ言葉であったり、そのかたちは色々ですが、一番はお客様の笑顔です。「ありがとう」と言われると、とても嬉しいです。
接客業をしていた時は、お客様と直接に応対しますので、毎日のようにその笑顔に出会うことができました。自分の誠意が伝わったと実感できた時は、次も頑張ろうという気持ちになれました。
管理業務で働いていた時も、お客様の反応が全く見えないわけではありません。売上の数字にもお客様の気持ちが反映されてきます。
売り上げが下がるには何らかの不満があるわけですし、上がればご満足いただいているということになります。数字が上がるとその向こうにお客様の笑顔が見える気がして嬉しくなります。では、もっとご満足いただくには何ができるか、次の企画に力が入ります。
《35歳│女性》